ビターな恋
「うーん…亜梨紗のかわいいオーラが移ったかな?」
「違うでしょー‼つばさは美人さんなの‼自信もちなよ‼」
「…教室行こうか。」
「もう‼そうやって話をそらすんだから‼」
私達はトイレから出て、教室に向かった。
まだ担任の先生は来ていないようだった。
席に着き、隣を見ると
「……あ…」
新入生代表の挨拶をしていた間中君がいた。
「間中…宏樹君だよね?」
「あ…」
「八城つばさです。よろしくね」
「よろしく‼えーっと八城さん?
入学式の時、後ろに座ってたよね?」
「うん。間中君、入試トップだったんだね」
「えっ何で?」
「挨拶してたから」
間中君はそっか、と手を叩いた。