ビターな恋
「いいじゃん別にー」
「亜梨紗も明日から友達増やしていけよ?
ただし‼男友達は程々にな‼」
お兄ちゃんはお箸をビシィっと私に向けてきた。
私はお母さんと顔を見合わせて苦笑いを浮かべる。
「私お風呂入っちゃうねー」
「はーい」
「ちょ、亜梨紗、無視するなよ‼」
お兄ちゃんのそんな声が聞こえるけど、当然無視。
私は一回自分の部屋に戻ってパジャマの用意をした。
途中、深い深いため息がこぼれる。
《本当に誰か…お兄ちゃんのアレ…治してくれないかな…》
そんなことを思いながら…