ビターな恋
「つばさ髪の毛伸ばすの!?」
「う、ううん、してみようかなって思っただけで…」
「いいと思う‼伸ばしなよ‼」
亜梨紗は満面の笑みでそう言った。
「じゃあ…伸ばしてみるね」
似合わなければ切ってしまえばいいだろうと思い、私は髪を伸ばすことにした。
「ねえつばさ…最近、間中君とはどうなの?」
亜梨紗がにやにやしながらそんなことを言い出した。
「べ、別に?何もないけど…」
「嘘つき‼だってつばさ、昨日間中君のこと避けてたでしょ‼」
「さ、避けてなんか…」
「ううん‼避けてたもん‼何かあったの!?」
亜梨紗は目を輝かせる。
そんな目をした亜梨紗をごまかせるはずもないので
「……実はね、…」
私は昨日の朝のことを話すことにした。