ビターな恋
亜梨紗はシュン…としている。
「ああ、大丈夫だよ。
時々間違われることあるし。」
「…つばさは美人さんなのになぁ…」
「そんなことないよ!!
亜梨紗なんか『かわいい』の代名詞だよ!!」
私は笑いながら鞄を閉じて、亜梨紗の部屋を出た。
階段を下り、リビングに顔を覗かせる。
「亜梨紗のお母さん、お兄さん
お邪魔しました。」
「あらまぁ本当に帰っちゃうのね…
また来てね。」
「はい!!」
私はお礼を言ってから玄関で自分の靴を履いた。
「じゃあ、つばさ。
また明日、学校でね!!」
「うん!!またね!!」
お邪魔しましたーと言いながら扉を開けた。