先生、今日もお家でレッスンしましょう!
―――Side 夕菜―――

――――――やっぱり、私の恋のライバルはお母さんだったんだね――――――

――――――でも、同時に私の背中を押してくれたのもお母さんだった――――――

私の部屋から降りてきたお母さんに私は言った。

「―――お母さん、ありがとう。お母さんと同じ人を好きになって良かった」

飛び込む私。

「―――夕菜、いつか私や天国にいるお父さんに紹介出来るように頑張ってね。」

「・・・っ、っっ、うんッ」


暫くしてお母さんの手から離れると、私は化粧を直して部屋に戻った。
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