先生、今日もお家でレッスンしましょう!
綺麗に整理されているデスクの上には新しめのパソコンとノートパソコンが置いてあって、つい先程まで仕事をしていたのが伺える。

「待たせたな」
そんなことをしている間に秋山先生が戻ってきた。
「カフェオレで良かったな?」
「はい、ありがとうございます」
「いや」
夕菜はグラスを受け取ろうと手を伸ばした。

「っ!」
「えっ!?」
触れた指先から伝わる相手の温もり。

何とか落とさずにグラスを手にした夕菜の顔は真っ赤だった。

秋山もほんのり色ずいた顔で己の手を見ている。
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