先生、今日もお家でレッスンしましょう!
「・・・夕菜君、落ち着きなさい。」
先程と同じ言葉を私の耳元で囁く彼の声。
感情の見えない声色に肩が震える。
「せ、先生・・・っ」

「君の気持ちは良く分かった。だが、まだその返事をするわけにはいかない。」

「そんな・・・っ」

「私はもうこんな歳だ。周りも受け入れてくれるとは限らない。何より私はこれを最後の恋にしたい。だから・・・」



「君の誕生日に迎えにいく。その時までに変わらず私を想い続ける覚悟が出来たら、家を出てきてくれ。必ず受け止めてあげよう」
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