先生、今日もお家でレッスンしましょう!
バタン
扉がむなしく音をたてて閉まった
「夕菜君・・・」
目を伏せて自分の手を見る秋山。
まだ微かに温もりの残る手を爪痕が残る程握り締める。

彼は

「クソッ・・・」

と言葉を吐き捨てると、そばにあったタバコを一本取り出して、火をつけた。
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