Under Tamiflu 灰色の天使
せいぜい苦しんでイラッシャーイ・・か。

ヤツの云っている事は
こう云う事だったってワケだ。

入魂し、
俺を自由に行動させて・・

生前の苦しい想いを
思い出させやがるンだ。

看病してくれた女には悪いが
俺は死ぬ間際まで・・

あの女を想い続けていたンだ。

もしも、俺が・・
ガンなどでなかったら

アイツの望むまま
とことん愛しんでやったろうに。

あるイミ、成仏できてねぇな。

こうして神父と交流を持つ事さえ
咎められないってコトは

それも想定されてるってこった。

だがそれも仕方ねえ。
俺は掟を破ったンだから。

アイツを・・自由にしてやる為に。

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