Under Tamiflu 灰色の天使
青ペンキのハゲた

鉄檻の向こう側に居るこの女を
今だ支配してる"恐怖と絶望"

そして残留する
"シニタイ"って気持ち

俺が見える理由のヒトツだ

だが怯えた様なその瞳の奥では
"クヤシイ"、"イキタイ"

僅かな炎が燻ってやがる・・


「・・親が泣くぞ。」

「・・・・。」

「"棺オケの蓋が
閉まらねえ"ってな→Ω
サイゴマデオヤフコウダゼ? 」

「・・そこかっ!」


驚くのはもう止めたらしい。
震えた泣き声が風に乗る。

止めときゃいいのにさ・・。

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