Under Tamiflu 灰色の天使
私達は暫く星を眺めてから
中へと戻って行った。
「ったく・・
女ってのはカンが働くよなァ・・。」
彼はそうボヤきながら階段を降り、
私を病室まで送ってくれていた。
だって、あの時のUTはまるで気配を
察知する猟犬みたいで・・
何かある・・? ピンと来て、
ついコッソリ後を着けたのだが。
まさか・・
あんな場面を見てしまうなんて。
忘れるなら__全て消してくれなんて。
キスを交わした後の彼女の言葉が・・
私の胸をツンざいた。
私にはまだ、ドナーと云う
一筋の光があった。だが、
エイズを発症してからの治療は
まだないのだ・・。
私は_____ 何様だったのだろう。
彼女はそれでも
必死に生きてたと云うのに。
ああ、本当に遅すぎた。
私はどれだけ今までを我侭に、
投遣りに生きて来たのか。
中へと戻って行った。
「ったく・・
女ってのはカンが働くよなァ・・。」
彼はそうボヤきながら階段を降り、
私を病室まで送ってくれていた。
だって、あの時のUTはまるで気配を
察知する猟犬みたいで・・
何かある・・? ピンと来て、
ついコッソリ後を着けたのだが。
まさか・・
あんな場面を見てしまうなんて。
忘れるなら__全て消してくれなんて。
キスを交わした後の彼女の言葉が・・
私の胸をツンざいた。
私にはまだ、ドナーと云う
一筋の光があった。だが、
エイズを発症してからの治療は
まだないのだ・・。
私は_____ 何様だったのだろう。
彼女はそれでも
必死に生きてたと云うのに。
ああ、本当に遅すぎた。
私はどれだけ今までを我侭に、
投遣りに生きて来たのか。