Under Tamiflu 灰色の天使
「・・・。」
「やあ、いらっしゃ・・ア。」
朝一のミサが
終った教会のティー・ルーム。
サンルームみたいに明るいその
部屋にそっと、人の気配がない
のを確かめて入って来たのだが。
テーブルの上には広げた箱と
いつものティーセット。
丁度、神父は
チョコを口に放り込んだ
タイミングで振り返っていた。
そんな光景より
俺が呆然と指差していたのは
その、テーブルの上のチョコの方。
「あ、いや。さっきのミサに・・。」
思わず席を立ち彼はトリュフを
モゴモゴさせなが
らそう云いかけたが、
俺の手の物を見て、目尻に深い
シワを作ってホクソ笑んでる。
そう、
俺のとマッタク同じの包み紙。
・・アイツ、此処へ来てたんだ。
俺は思わずテーブルに近づき自分
の持っているのと比較した。
「・・・今の、
ソノ・・ガッツポーズは? アツッ」
「・・・。」
ティー・ストレーナーにお湯を
注ぐ時は余所見をするもんじゃない。
俺は口元を片手で覆い隠し、
手を振るってる神父から視線を
横へ流しつつイスを引いて座った。
なァに、神父。
愛は箱の大きさじゃねえよ?
「やあ、いらっしゃ・・ア。」
朝一のミサが
終った教会のティー・ルーム。
サンルームみたいに明るいその
部屋にそっと、人の気配がない
のを確かめて入って来たのだが。
テーブルの上には広げた箱と
いつものティーセット。
丁度、神父は
チョコを口に放り込んだ
タイミングで振り返っていた。
そんな光景より
俺が呆然と指差していたのは
その、テーブルの上のチョコの方。
「あ、いや。さっきのミサに・・。」
思わず席を立ち彼はトリュフを
モゴモゴさせなが
らそう云いかけたが、
俺の手の物を見て、目尻に深い
シワを作ってホクソ笑んでる。
そう、
俺のとマッタク同じの包み紙。
・・アイツ、此処へ来てたんだ。
俺は思わずテーブルに近づき自分
の持っているのと比較した。
「・・・今の、
ソノ・・ガッツポーズは? アツッ」
「・・・。」
ティー・ストレーナーにお湯を
注ぐ時は余所見をするもんじゃない。
俺は口元を片手で覆い隠し、
手を振るってる神父から視線を
横へ流しつつイスを引いて座った。
なァに、神父。
愛は箱の大きさじゃねえよ?