Under Tamiflu 灰色の天使
起こるべき・・だと?
それに・・
もう十分罰も受けただろうが・・。
生前
アイツと偶然にも再会したのは
知り合いのバーへ行く途中の
如何わしい店の前
思いつめた様子で立ち止まってた
当時、あの細い首に巻かれていた
包帯は取れ、変わりに黒いビーズ
で編んだ首輪の様なチョーカー。
髪は短くなったが
間違いないと直感した。
その内、店の男が出てきて
彼女の手を引っ張ろうとした
咄嗟に俺は
ソイツより先に彼女を掻っ攫った
腕を掴み、歩かせながらこう訪ねた
"いくら要る"
"え・・?"
"いくら必要だ
俺が一晩、お前を買ってやる"
彼女はやっと、
そう云った男が俺だと気付き
とても悲しそうな顔をした。
ホテルの一室で
俺に身を任せようとする女を
わざと乱暴に扱った
一度助けてやった
こんな綺麗な体を
風俗なんかで汚そうとしやがって
だが
されるがままの小さな体は
俺の下、小刻みに震えていて
あの時と同じ様に
暖めてやりたくなった・・
耐え難い息苦しさを覚え
女の唇を解く
キスの受け止め方もぎこちない
優しくしてやりたかったが
愛おしいと思うと制御できずに貪った
シャワーを浴びた後、疲れて
眠ってた筈の彼女が消えていた
金も置いたまま・・まだ疼くだろうに。
____ そう遠くには行けまい
咥え煙草のまま、俺は通りを歩いた
「・・・・!」
もう少しで見過ごす所だったが・・
消防用の赤いBOXと植木の隙間
あの場所で蹲っている彼女を見つけた
声を掛けるとやっと顔をあげ
差し伸べた手に捕まった
「・・・痛いンだろ。」
歩くのが遅い彼女に振り向くと
困った顔を真っ赤にして
ヒトツだけ頷きやがった。
白状すれば
その時からお前にイカれてた。
それから何度、
俺はお前を抱いたンだろう
"情が移る"から、
別の女だけにしとけばいいものを
罰も受けて当然の、
本当に酷い男だったよな・・。
『___ お早うございます、
只今より外来の受付を・・』
「・・・・・!」
それに・・
もう十分罰も受けただろうが・・。
生前
アイツと偶然にも再会したのは
知り合いのバーへ行く途中の
如何わしい店の前
思いつめた様子で立ち止まってた
当時、あの細い首に巻かれていた
包帯は取れ、変わりに黒いビーズ
で編んだ首輪の様なチョーカー。
髪は短くなったが
間違いないと直感した。
その内、店の男が出てきて
彼女の手を引っ張ろうとした
咄嗟に俺は
ソイツより先に彼女を掻っ攫った
腕を掴み、歩かせながらこう訪ねた
"いくら要る"
"え・・?"
"いくら必要だ
俺が一晩、お前を買ってやる"
彼女はやっと、
そう云った男が俺だと気付き
とても悲しそうな顔をした。
ホテルの一室で
俺に身を任せようとする女を
わざと乱暴に扱った
一度助けてやった
こんな綺麗な体を
風俗なんかで汚そうとしやがって
だが
されるがままの小さな体は
俺の下、小刻みに震えていて
あの時と同じ様に
暖めてやりたくなった・・
耐え難い息苦しさを覚え
女の唇を解く
キスの受け止め方もぎこちない
優しくしてやりたかったが
愛おしいと思うと制御できずに貪った
シャワーを浴びた後、疲れて
眠ってた筈の彼女が消えていた
金も置いたまま・・まだ疼くだろうに。
____ そう遠くには行けまい
咥え煙草のまま、俺は通りを歩いた
「・・・・!」
もう少しで見過ごす所だったが・・
消防用の赤いBOXと植木の隙間
あの場所で蹲っている彼女を見つけた
声を掛けるとやっと顔をあげ
差し伸べた手に捕まった
「・・・痛いンだろ。」
歩くのが遅い彼女に振り向くと
困った顔を真っ赤にして
ヒトツだけ頷きやがった。
白状すれば
その時からお前にイカれてた。
それから何度、
俺はお前を抱いたンだろう
"情が移る"から、
別の女だけにしとけばいいものを
罰も受けて当然の、
本当に酷い男だったよな・・。
『___ お早うございます、
只今より外来の受付を・・』
「・・・・・!」