教えて!恋愛の女神様
「ああ、なるほど」
私はいつになく大きくうなずいた。今日はロマンスの言葉が素直に聞けた。
ただ風呂に入り一息つくと、急にアミ達と絶交した悲しみがこみ上げてきた。多分、今使っているシャンプーやリンスがアミのおすすめで買ったからだろう。アミが実際に使って『髪がサラサラになって、彼氏にほめられたんだ。香りも素敵だねって言っていたから、きっと男心をつかめると思うよ。ちょっと高いけど、使ってみなよ』と勧めてくれたのだ。
元カレにはフラれてしまったが、『努力した自分』をホメてあげたかった。
(そうだよ、いつもうまくいくとは限らない。努力した事が大切なんだ。『失敗は成功の素』って言うじゃない?次がんばれば良いんだよ)
こみ上げてきた涙をぬぐいながら思った。
お風呂から上がるとまだロマンスはいて、バラエティ番組を見ていた。私は隣に座ると、一呼吸して言った。
「今日、友達と絶交したんです」
「そうか」
「それで……すぐ違う子の仲間に入れてもらったんです」
「ふぅーん」
「これって、ロマンスが前に言っていた『一つの痛みと引き換えに、素敵なモノを手に入れる』の、『素敵なモノ』ですか?」
ロマンスは答えない。テレビを見てゲラゲラ笑いだした。私はカチーン!と来て、ロマンスの顔を両手で挟むと自分の方へ向けた。
「ちょっと、真面目な話ししているんです。聞いてくださいよ!」
「だって、テレビ面白いんだもん」
「信者が真面目に話しているのに、テレビ番組に夢中って失礼じゃないですか!」
「失礼じゃないさ」
「は?」
「お主はすでに正解を出していて、アタイに確認しているだけだからな」
「じゃあ、あれでよかったんですね?」
「おう。これからもその調子でがんばるといい。……いや、がんばらねばならん」
「はい、がんばります!」
私はルンルンしてロマンスの顔から手を離した。自分がとても成長した気がした。
私はいつになく大きくうなずいた。今日はロマンスの言葉が素直に聞けた。
ただ風呂に入り一息つくと、急にアミ達と絶交した悲しみがこみ上げてきた。多分、今使っているシャンプーやリンスがアミのおすすめで買ったからだろう。アミが実際に使って『髪がサラサラになって、彼氏にほめられたんだ。香りも素敵だねって言っていたから、きっと男心をつかめると思うよ。ちょっと高いけど、使ってみなよ』と勧めてくれたのだ。
元カレにはフラれてしまったが、『努力した自分』をホメてあげたかった。
(そうだよ、いつもうまくいくとは限らない。努力した事が大切なんだ。『失敗は成功の素』って言うじゃない?次がんばれば良いんだよ)
こみ上げてきた涙をぬぐいながら思った。
お風呂から上がるとまだロマンスはいて、バラエティ番組を見ていた。私は隣に座ると、一呼吸して言った。
「今日、友達と絶交したんです」
「そうか」
「それで……すぐ違う子の仲間に入れてもらったんです」
「ふぅーん」
「これって、ロマンスが前に言っていた『一つの痛みと引き換えに、素敵なモノを手に入れる』の、『素敵なモノ』ですか?」
ロマンスは答えない。テレビを見てゲラゲラ笑いだした。私はカチーン!と来て、ロマンスの顔を両手で挟むと自分の方へ向けた。
「ちょっと、真面目な話ししているんです。聞いてくださいよ!」
「だって、テレビ面白いんだもん」
「信者が真面目に話しているのに、テレビ番組に夢中って失礼じゃないですか!」
「失礼じゃないさ」
「は?」
「お主はすでに正解を出していて、アタイに確認しているだけだからな」
「じゃあ、あれでよかったんですね?」
「おう。これからもその調子でがんばるといい。……いや、がんばらねばならん」
「はい、がんばります!」
私はルンルンしてロマンスの顔から手を離した。自分がとても成長した気がした。