教えて!恋愛の女神様
周りはあいかわらず食い入るような目で見ていたが、気にせず座って食べ始めた。もちろん私は裕矢の隣。彼の左隣に座った。
(これって、彼女の席だよね?)
ドキドキしながらサラダを食べた。気に入ってけっこうな頻度で食べているごぼうサラダなのに、なぜか今日は味が薄い気がした。
「ねえ、知佳ちゃん」
「は、はい!」
「言い返事だね。でも、そばにいるからそんなに大きな声で返事しなくても十分聞こえるよ」
「すいません…」
「大丈夫、責めてないよ。ただ、今日の夜はバイトが入っているかどうか知りたかったんだ」
「ああ、そうなんですか?」
「入っている?」
「いいえ、今日は入っていません」
「じゃあ、ヒマなんだ」
「そうです。ヒマですね」
「だったら、俺とデートしよう」
「デートですか!」
あまりにも堂々と誘われたので、私はビックリした。今までなら陰に呼び出されてコッソリとか、メールとか、電話でのお誘いがほとんどだったから。
「そう、デート。ずいぶん前から誘っていただろ」
「で、でも、急ですね」
「あれー?俺の送ったメールの内容、もう忘れた?」
「そうんな事ないです。ちゃんと覚えています。でもまさか今日だと思わなかったんです」
「じゃあ、驚いているだけで、暇なのは事実なんだね?」
「えっ、ええ。まあ」
「よし、じゃあ決まりだ!」
裕矢はニッコリ笑った。私はもっとドキドキした。周りのみんなはニヤニヤしていた。
「今日は美術館へ絵を見に行こう。ゴッホ展をT美術館でやっていてさ。あの『ひまわり』も展示しているよ」
「へえー『ひまわり』ですか!ちょっと見たいかな」
「では、今晩は美術館デートに決定ね!講義は何講目まで?」
「四講目までです」
「俺は定時の午後五時三十分に仕事を終わらせるから、そこで電話して迎えにいくよ。それまで家でゆっくりしていて」
「はあ……」
(これって、彼女の席だよね?)
ドキドキしながらサラダを食べた。気に入ってけっこうな頻度で食べているごぼうサラダなのに、なぜか今日は味が薄い気がした。
「ねえ、知佳ちゃん」
「は、はい!」
「言い返事だね。でも、そばにいるからそんなに大きな声で返事しなくても十分聞こえるよ」
「すいません…」
「大丈夫、責めてないよ。ただ、今日の夜はバイトが入っているかどうか知りたかったんだ」
「ああ、そうなんですか?」
「入っている?」
「いいえ、今日は入っていません」
「じゃあ、ヒマなんだ」
「そうです。ヒマですね」
「だったら、俺とデートしよう」
「デートですか!」
あまりにも堂々と誘われたので、私はビックリした。今までなら陰に呼び出されてコッソリとか、メールとか、電話でのお誘いがほとんどだったから。
「そう、デート。ずいぶん前から誘っていただろ」
「で、でも、急ですね」
「あれー?俺の送ったメールの内容、もう忘れた?」
「そうんな事ないです。ちゃんと覚えています。でもまさか今日だと思わなかったんです」
「じゃあ、驚いているだけで、暇なのは事実なんだね?」
「えっ、ええ。まあ」
「よし、じゃあ決まりだ!」
裕矢はニッコリ笑った。私はもっとドキドキした。周りのみんなはニヤニヤしていた。
「今日は美術館へ絵を見に行こう。ゴッホ展をT美術館でやっていてさ。あの『ひまわり』も展示しているよ」
「へえー『ひまわり』ですか!ちょっと見たいかな」
「では、今晩は美術館デートに決定ね!講義は何講目まで?」
「四講目までです」
「俺は定時の午後五時三十分に仕事を終わらせるから、そこで電話して迎えにいくよ。それまで家でゆっくりしていて」
「はあ……」