教えて!恋愛の女神様
しかしロマンスは勢いよくドアへ向かって走り出した。何かが納得できなかったらしい。私はこれ以上怒られるのはごめんだと思い、ロマンスを後ろから羽交い絞めにして止めた。
「こら、知佳。テメェ何すんだ!」
「それはこっちのセリフですよ。悪いのは私たちなんですから。怒られて当然です!」
「当然だぁ?そんなわけないだろ。あの言い方、気にくわねぇ。文句を言うにしたって、礼儀はわきまえなきゃいかん。アイツ、なってねぇ。いっちょシバいて根性から叩き直してやる!」
「言い分はよくわかります!でもモメたら、私の修行が進みません。そんなのイヤです!」
「ぬ、ぬう……」
「あんな奴なんかほっといて、私に集中してください。お願いします、ロマンス!」
私は胸の前で手を組みロマンスを見つめた。ロマンスは眉間にシワを寄せだまって正面を見すえていたが、再び『はぁ』とため息をつき大きく何度もうなずいた。
「わかった、知佳の言うとおりにしよう」
「やった!」
「信者の面倒を見るのが先だからな。今回は『特別に』奴を見逃してやろう」
ロマンスは床にどかっと腰を下ろした。そして横目でチラリと部屋の中を見ると、右手で指差した。
「こ、今度はなんですか?」
「掃除の続きしろ」
「えっ?」
「早くしないと夜が明けるぞ。寝ないで学校へ行く気か?」
「いえ、とんでもありません。睡眠不足は美容の敵です」
「良い事言うじゃないか」
「ありがとうございます!」
ほめられてちょっと嬉しかった。やる気も増し、意気揚々と掃除の続きに取り掛かった。
「おっとそうだ。一つ注意事項がある」
「なんですか?」
「午前0時には寝ろ」
「午前0時ですか?」
「こら、知佳。テメェ何すんだ!」
「それはこっちのセリフですよ。悪いのは私たちなんですから。怒られて当然です!」
「当然だぁ?そんなわけないだろ。あの言い方、気にくわねぇ。文句を言うにしたって、礼儀はわきまえなきゃいかん。アイツ、なってねぇ。いっちょシバいて根性から叩き直してやる!」
「言い分はよくわかります!でもモメたら、私の修行が進みません。そんなのイヤです!」
「ぬ、ぬう……」
「あんな奴なんかほっといて、私に集中してください。お願いします、ロマンス!」
私は胸の前で手を組みロマンスを見つめた。ロマンスは眉間にシワを寄せだまって正面を見すえていたが、再び『はぁ』とため息をつき大きく何度もうなずいた。
「わかった、知佳の言うとおりにしよう」
「やった!」
「信者の面倒を見るのが先だからな。今回は『特別に』奴を見逃してやろう」
ロマンスは床にどかっと腰を下ろした。そして横目でチラリと部屋の中を見ると、右手で指差した。
「こ、今度はなんですか?」
「掃除の続きしろ」
「えっ?」
「早くしないと夜が明けるぞ。寝ないで学校へ行く気か?」
「いえ、とんでもありません。睡眠不足は美容の敵です」
「良い事言うじゃないか」
「ありがとうございます!」
ほめられてちょっと嬉しかった。やる気も増し、意気揚々と掃除の続きに取り掛かった。
「おっとそうだ。一つ注意事項がある」
「なんですか?」
「午前0時には寝ろ」
「午前0時ですか?」