教えて!恋愛の女神様
ふいに昨夜の事を思い出し、体がガクガクと震えた。おそらく鉄平は家の前にいて、しつこく出てくるのを待っているに違いない。何時間でもそうしているだろう。
(どうしよう……このままじゃ、帰っても鉄平が待っている。おそらく鉄平は『復縁する』って言うまで帰らないだろう。でも、したくない。復縁して体の関係を持って満足したら、また捨てられるから!)
携帯電話を持つ手に自然と力が入った。体だけでなく、手も足もブルブル震えた。
すると裕矢がそっと抱きしめてくれた。
「大丈夫?」
「裕矢さん」
「俺が君を守る。だから怖がらないで」
「ありがとうございます」
携帯電話の呼び出し音はずっと鳴っていたが、恐怖は和らいだ。抱きしめてくれている裕矢の体温が、湧き上がる恐怖を散らしてくれた。
裕矢は反対の手で、私の手をそっとつかんだ。
「ここじゃ落ち着いて話せないから、どこかお店にはいろう」
「すいません、迷惑ばかりかけて」
「言っただろう。知佳ちゃんを守るって。気にしなくていいよ」
「ありがとうございます」
「さあ、行こう」
「はい」
私達は美術館と反対側の方へ向かって移動した。彼の存在は力強くてとても嬉しかった。
コーヒーでも飲もうと喫茶店を探したが、残念ながらどこも閉まっていたので、ファストフードの店に入った。コーラとジンジャーエールを注文すれば、トレーに乗せて空いている席に腰を下ろした。携帯電話は頻回に呼び出し音が鳴ったり、メールを受信していた。私はたまらず電源を切った。そして、ハアと大きくため息をついた。
「大丈夫?」
「はい。電源を切ったから、ちょっとスッキリしました」
「あの、辛い事を聞くようだけど、いいかな?」
「はい、大丈夫です。こう見えて強いんですよ。どしどし聞いてください」
「ありがとう」
「で、何ですか?」
「いつからストーキングされているの?」
(どうしよう……このままじゃ、帰っても鉄平が待っている。おそらく鉄平は『復縁する』って言うまで帰らないだろう。でも、したくない。復縁して体の関係を持って満足したら、また捨てられるから!)
携帯電話を持つ手に自然と力が入った。体だけでなく、手も足もブルブル震えた。
すると裕矢がそっと抱きしめてくれた。
「大丈夫?」
「裕矢さん」
「俺が君を守る。だから怖がらないで」
「ありがとうございます」
携帯電話の呼び出し音はずっと鳴っていたが、恐怖は和らいだ。抱きしめてくれている裕矢の体温が、湧き上がる恐怖を散らしてくれた。
裕矢は反対の手で、私の手をそっとつかんだ。
「ここじゃ落ち着いて話せないから、どこかお店にはいろう」
「すいません、迷惑ばかりかけて」
「言っただろう。知佳ちゃんを守るって。気にしなくていいよ」
「ありがとうございます」
「さあ、行こう」
「はい」
私達は美術館と反対側の方へ向かって移動した。彼の存在は力強くてとても嬉しかった。
コーヒーでも飲もうと喫茶店を探したが、残念ながらどこも閉まっていたので、ファストフードの店に入った。コーラとジンジャーエールを注文すれば、トレーに乗せて空いている席に腰を下ろした。携帯電話は頻回に呼び出し音が鳴ったり、メールを受信していた。私はたまらず電源を切った。そして、ハアと大きくため息をついた。
「大丈夫?」
「はい。電源を切ったから、ちょっとスッキリしました」
「あの、辛い事を聞くようだけど、いいかな?」
「はい、大丈夫です。こう見えて強いんですよ。どしどし聞いてください」
「ありがとう」
「で、何ですか?」
「いつからストーキングされているの?」