教えて!恋愛の女神様
「すいません、助かります」
裕矢と共にエレベーターに乗ると、部屋のある三階で降りた。
(なんか、お姫様にでもなったみたい……)
大事にされているのが嬉しくて、夢見心地だった。
だがエレベーターを降りた瞬間、夢から覚めた。
「……鉄平!」
彼は私の部屋の前であぐらをかいて座り、ドアをじっと見つめていた。足音を聞きつけ私を見ると、ニタッと笑った。あまりの不気味さに、全身鳥肌が立った。
「やあ知佳。やっと帰ってきたんだね」
「まだいたの。ひ、ヒマなのね」
「違う。知佳に会いたかったから、ずっと待っていたんだ」
「私は……私は二度と会いたくない!」
「冷たいなぁ。あんなに激しく愛し合った仲なのに」
「その話はしないで!一秒でも思い出したら吐きそうになる」
会話を断ち切るようキッパリ言うと、鉄平はユラリと立ち上がった。ゆっくりと一歩を踏み出せば、私の方へ向かって歩いて来た。私は異常な危機感を感じ、ヨロヨロと後ずさりした。
すると、裕矢が目の前に立った。
「裕矢さん!」
「君の事は俺が守る。鉄平には指一本触れさせない」
言って間もなく、鉄平は私達の目の前に立った。
「やあ、裕矢さん。久しぶりだね」
「久しぶりに会って早々申し訳ないが、とっととここから去ってくれ」
「裕矢さんまで、冷たいなぁ。世間話しくらいしましょうよ」
「今はしたくない。どうしてもしたいなら、場所を替えて知佳ちゃん抜きでしよう」
「それはできないなあ。俺は知佳に会いたくて二時間も待っていたんだ。このまま何もしないでノコノコ帰れませんよ」
「しかし、知佳ちゃんは嫌がっている。嫌がっているのに、自分の思いを無理やり通すのか?」
「本当に知佳は嫌がっているのか?」
「は?」
「嫌なフリして、実は内心嬉しいかもしれないでしょ。ちゃんと本人に確認しなくちゃ」
裕矢と共にエレベーターに乗ると、部屋のある三階で降りた。
(なんか、お姫様にでもなったみたい……)
大事にされているのが嬉しくて、夢見心地だった。
だがエレベーターを降りた瞬間、夢から覚めた。
「……鉄平!」
彼は私の部屋の前であぐらをかいて座り、ドアをじっと見つめていた。足音を聞きつけ私を見ると、ニタッと笑った。あまりの不気味さに、全身鳥肌が立った。
「やあ知佳。やっと帰ってきたんだね」
「まだいたの。ひ、ヒマなのね」
「違う。知佳に会いたかったから、ずっと待っていたんだ」
「私は……私は二度と会いたくない!」
「冷たいなぁ。あんなに激しく愛し合った仲なのに」
「その話はしないで!一秒でも思い出したら吐きそうになる」
会話を断ち切るようキッパリ言うと、鉄平はユラリと立ち上がった。ゆっくりと一歩を踏み出せば、私の方へ向かって歩いて来た。私は異常な危機感を感じ、ヨロヨロと後ずさりした。
すると、裕矢が目の前に立った。
「裕矢さん!」
「君の事は俺が守る。鉄平には指一本触れさせない」
言って間もなく、鉄平は私達の目の前に立った。
「やあ、裕矢さん。久しぶりだね」
「久しぶりに会って早々申し訳ないが、とっととここから去ってくれ」
「裕矢さんまで、冷たいなぁ。世間話しくらいしましょうよ」
「今はしたくない。どうしてもしたいなら、場所を替えて知佳ちゃん抜きでしよう」
「それはできないなあ。俺は知佳に会いたくて二時間も待っていたんだ。このまま何もしないでノコノコ帰れませんよ」
「しかし、知佳ちゃんは嫌がっている。嫌がっているのに、自分の思いを無理やり通すのか?」
「本当に知佳は嫌がっているのか?」
「は?」
「嫌なフリして、実は内心嬉しいかもしれないでしょ。ちゃんと本人に確認しなくちゃ」