教えて!恋愛の女神様
「まさか、そんなことないよ」
「ううん。だって私、今まで本当に男運が悪くて、さんざんな目に遭ってきたんです。今回だってそうです。女グセが悪い男に引っかかって苦しんでいる。でも裕矢さんはそんな私を見放さなかった。だから私はこうしてそばにいられるんです」
「そう、なの?」
「はい。それに裕矢さんといると、いつもホッとします。なんかこう、がんばらなくて良い気がするというか……」
すると裕矢は突然車を道路わきに止めた。私をまっすぐ見つめれば、つかんだ手にさらにギュッと力を入れた。
私はドキッとした。裕矢の視線があまりにも真剣だったから。
「知佳ちゃん」
「は、はい」
「俺と、結婚して欲しい」
「えっ?」
「俺も知佳ちゃんと同じ事を思っていたんだ。一緒にいるとホッとするって。それって、大切な事だと思うんだ」
「たしかに、そうですね」
「今までつきあった人の中で『ホッとする』って言ってくれたのは、知佳ちゃんが初めてだよ」
裕矢はハンドルから手を放すと、私の頬に触れた。彼の手は大きいくて暖かくて、少し汗ばんでいた。
「必ず君を守ると誓う。焦らず待っているから『イエス』の答えを聞かせてくれないか?」
「裕矢さん……」
「こんな状況でプロポーズするのが間違っているのは十分わかっている。でも、誰にも君を任せたくない。俺が守りたいんだ」
頬をなぜていた手が髪をなぜた。こうしてもらうのは、約一か月ぶりだった。
裕矢の愛が、じわじわと私の胸に広がってゆく。恐怖にすくんでいた体が落ち着きを取り戻し、リラックスしていった。私は心の片隅に翔太を感じながらも、裕矢をまっすぐに見つめた。
「知佳ちゃん?」
「裕矢さんに触れられていると、もっとホッとします」
「もっと?」
「はい。さっきまで体がブルブル震えていたけど、もうなんともないです。裕矢さんの手って、癒しのパワーがあるみたい」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
ふいに裕矢の手が止まった。彼の手が緊張したように感じた。いや、目も緊張していた。
「ううん。だって私、今まで本当に男運が悪くて、さんざんな目に遭ってきたんです。今回だってそうです。女グセが悪い男に引っかかって苦しんでいる。でも裕矢さんはそんな私を見放さなかった。だから私はこうしてそばにいられるんです」
「そう、なの?」
「はい。それに裕矢さんといると、いつもホッとします。なんかこう、がんばらなくて良い気がするというか……」
すると裕矢は突然車を道路わきに止めた。私をまっすぐ見つめれば、つかんだ手にさらにギュッと力を入れた。
私はドキッとした。裕矢の視線があまりにも真剣だったから。
「知佳ちゃん」
「は、はい」
「俺と、結婚して欲しい」
「えっ?」
「俺も知佳ちゃんと同じ事を思っていたんだ。一緒にいるとホッとするって。それって、大切な事だと思うんだ」
「たしかに、そうですね」
「今までつきあった人の中で『ホッとする』って言ってくれたのは、知佳ちゃんが初めてだよ」
裕矢はハンドルから手を放すと、私の頬に触れた。彼の手は大きいくて暖かくて、少し汗ばんでいた。
「必ず君を守ると誓う。焦らず待っているから『イエス』の答えを聞かせてくれないか?」
「裕矢さん……」
「こんな状況でプロポーズするのが間違っているのは十分わかっている。でも、誰にも君を任せたくない。俺が守りたいんだ」
頬をなぜていた手が髪をなぜた。こうしてもらうのは、約一か月ぶりだった。
裕矢の愛が、じわじわと私の胸に広がってゆく。恐怖にすくんでいた体が落ち着きを取り戻し、リラックスしていった。私は心の片隅に翔太を感じながらも、裕矢をまっすぐに見つめた。
「知佳ちゃん?」
「裕矢さんに触れられていると、もっとホッとします」
「もっと?」
「はい。さっきまで体がブルブル震えていたけど、もうなんともないです。裕矢さんの手って、癒しのパワーがあるみたい」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
ふいに裕矢の手が止まった。彼の手が緊張したように感じた。いや、目も緊張していた。