教えて!恋愛の女神様
その場にいた全員、ワハハと笑った。みんなの笑顔を見ていたら、私はだいぶん緊張がほぐれた。うまくやっていけそうな気がし、裕矢さんや翔太さんは女性を大事に扱ってくれそうな気がした。
和やかな空気の中朝食を食べ終わると、部屋へ戻ろうと居間を出た。すると翔太がやって来た。
「ちょっと聞きたい事があるんだけど、いい?」
「うん、いいよ」
「じゃ、俺の部屋へ行こうか」
「うん」
「ちょっと待って」
二階にある翔太の部屋へ行こうとしたところ、裕矢がやって来た。
「俺も話を聞きたい」
「大した事じゃないよ。……って言うか、昨日の夜、どんな状態だったのかくわしく聞きたいだけなんだ。さっき父さんは兄さんから聞いた事を教えてくれたけど、鉄平を実際に知っている俺は、アイツが気軽にアプローチして終わらない事くらい知っている。だから、もっと詳しく知りたいんだ」
「知ってどうする?」
「俺も知佳ちゃんの力になりたいんだ」
「やめろ。またエリカちゃんとモメるだろ。モメれば一緒にいる知佳ちゃんにまで火の粉がかかってしまう。ただでさえ大変なのに、面倒な事を増やすな」
「兄さんも昨日見ただろ。エリカとは別れたんだ。もう彼女でもなんともない。だから何かあってもはね退ける」
「お前はそれでいいが、知佳ちゃんはそうはいかない。この二日間、本当に大変だったんだ。昨日は特にひどかった。命の危険を感じた。だから連れ帰った」
ふいに、私の頭の中に昨晩の事がよみがえった。あまりのひどさに軽く身震いした。
「大丈夫?」
「は、はい」
裕矢はすかさず背中をなぜてくれた。
「知佳ちゃんは俺達が考えている以上に、心に傷を負っている。モメている現場を見てもいないのに、適切なコメントができるはずがないだろう。下手にいじって傷が深くなったらどうする?責任もとれないクセに、勝手な事をするな」
「そんな事ないよ。俺だってできる」
「医大の一年生に何ができる?せいぜい登校の時に送って行くくらいしかできないじゃないか」
和やかな空気の中朝食を食べ終わると、部屋へ戻ろうと居間を出た。すると翔太がやって来た。
「ちょっと聞きたい事があるんだけど、いい?」
「うん、いいよ」
「じゃ、俺の部屋へ行こうか」
「うん」
「ちょっと待って」
二階にある翔太の部屋へ行こうとしたところ、裕矢がやって来た。
「俺も話を聞きたい」
「大した事じゃないよ。……って言うか、昨日の夜、どんな状態だったのかくわしく聞きたいだけなんだ。さっき父さんは兄さんから聞いた事を教えてくれたけど、鉄平を実際に知っている俺は、アイツが気軽にアプローチして終わらない事くらい知っている。だから、もっと詳しく知りたいんだ」
「知ってどうする?」
「俺も知佳ちゃんの力になりたいんだ」
「やめろ。またエリカちゃんとモメるだろ。モメれば一緒にいる知佳ちゃんにまで火の粉がかかってしまう。ただでさえ大変なのに、面倒な事を増やすな」
「兄さんも昨日見ただろ。エリカとは別れたんだ。もう彼女でもなんともない。だから何かあってもはね退ける」
「お前はそれでいいが、知佳ちゃんはそうはいかない。この二日間、本当に大変だったんだ。昨日は特にひどかった。命の危険を感じた。だから連れ帰った」
ふいに、私の頭の中に昨晩の事がよみがえった。あまりのひどさに軽く身震いした。
「大丈夫?」
「は、はい」
裕矢はすかさず背中をなぜてくれた。
「知佳ちゃんは俺達が考えている以上に、心に傷を負っている。モメている現場を見てもいないのに、適切なコメントができるはずがないだろう。下手にいじって傷が深くなったらどうする?責任もとれないクセに、勝手な事をするな」
「そんな事ないよ。俺だってできる」
「医大の一年生に何ができる?せいぜい登校の時に送って行くくらいしかできないじゃないか」