教えて!恋愛の女神様
「ああ、つまり、弱腰の人は『ふざけるな!』って言われると、何も言えなくなっちゃうって事?」
「はい。『この人には何を言っても無駄だ。じゃあ、謝っちゃえ。自分の言いたい事は呑み込んじゃえ』って」
「でもそれじゃあ、ある時大爆発するんじゃないの?」
「はい。翔太君も大爆発しました」
「なるほどね」
裕矢は大きくうなずいた。
「そうか。相手が言いたい事を喋りやすいようにするのも大切だね。じゃないと大爆発した時、収集が付かない事になっている可能性が高いもんね」
「はい」
「わかった。俺は気を付けるよ」
「え?」
「俺は知佳ちゃんが言いたい事を言えるよう気を配るよ。ダメだったら言って、すぐ謝るから」
「裕矢さん……」
「あっ、マンションが見えてきた。全部の荷物は持って行けないから、厳選して詰めて。詰めた荷物は俺の車に積んでおこう。また俺の家に戻るだろ?ちなみに、ちゃんと施錠するから安全は保障するよ」
「ありがとうございます」
話しているうちにマンションの駐車場に着いた。すばやく降りると、あたりに鉄平がいない事を確認し、部屋へ入った。
部屋は昨日の夕方、出て行った時のまま何も変わっていなかった。ロマンスも今井もいない。冷蔵庫の動いているブォーンと言う音だけが大きく響いていた。あまりにも静かなので、昨日大騒ぎしたのがウソのようだった。
「今、七時五十分だから、三十分後、八時二十分までに終わらせて欲しいな。俺、八時三十分には出勤しなきゃいけないんだ」
「わかりました。がんばります」
「俺、何か手伝だおうか?」
「じゃあ、教科書やルーズリーフなんかをこの紙袋に詰めてもらっていいですか?」
「了解!」
裕矢はうなずくと、渡した紙袋に教科書をドンドン詰めだした。彼の働きぶりに感謝しつつ、私は服や下着をボストンバッグに詰めた。
「はい。『この人には何を言っても無駄だ。じゃあ、謝っちゃえ。自分の言いたい事は呑み込んじゃえ』って」
「でもそれじゃあ、ある時大爆発するんじゃないの?」
「はい。翔太君も大爆発しました」
「なるほどね」
裕矢は大きくうなずいた。
「そうか。相手が言いたい事を喋りやすいようにするのも大切だね。じゃないと大爆発した時、収集が付かない事になっている可能性が高いもんね」
「はい」
「わかった。俺は気を付けるよ」
「え?」
「俺は知佳ちゃんが言いたい事を言えるよう気を配るよ。ダメだったら言って、すぐ謝るから」
「裕矢さん……」
「あっ、マンションが見えてきた。全部の荷物は持って行けないから、厳選して詰めて。詰めた荷物は俺の車に積んでおこう。また俺の家に戻るだろ?ちなみに、ちゃんと施錠するから安全は保障するよ」
「ありがとうございます」
話しているうちにマンションの駐車場に着いた。すばやく降りると、あたりに鉄平がいない事を確認し、部屋へ入った。
部屋は昨日の夕方、出て行った時のまま何も変わっていなかった。ロマンスも今井もいない。冷蔵庫の動いているブォーンと言う音だけが大きく響いていた。あまりにも静かなので、昨日大騒ぎしたのがウソのようだった。
「今、七時五十分だから、三十分後、八時二十分までに終わらせて欲しいな。俺、八時三十分には出勤しなきゃいけないんだ」
「わかりました。がんばります」
「俺、何か手伝だおうか?」
「じゃあ、教科書やルーズリーフなんかをこの紙袋に詰めてもらっていいですか?」
「了解!」
裕矢はうなずくと、渡した紙袋に教科書をドンドン詰めだした。彼の働きぶりに感謝しつつ、私は服や下着をボストンバッグに詰めた。