教えて!恋愛の女神様
「学食二回?そんなに頑張んなくていいよ」
「えっ?」
裕矢は自分の左頬を人差し指で指差した。
「キスして」
「へっ?」
「俺、頑張ったろ今回。唇には無理だとしても、ほっぺくらいしてくれてもいいと思わない?」
「う、うーん」
「さっきカッコイイってほめてくれたじゃない?まだ彼女じゃないけど、それくらいサービスしてよ」
私は視線をそらし、一度考えた。
(……ロマンスもメールで言っていたし、いいかな)
一瞬で気持ちを決めた。いや、本当は少し前から決まっていたのだ、『そうしよう』と。
「はい、わかりました。いいですよ」
「やった!言ってみるもんだな」
裕矢は嬉しそうに笑った。私はドキドキして彼の笑顔を見た。
「あの……恥ずかしいですから目をつぶってもらえます?あと、身長が高すぎてそのままじゃ届かないから、かがんでもらえます?」
「おやすい御用さ」
裕矢は頭を私の目線まで下ろすと、目をつぶった。口はニンマリと笑っていた。私は一度深呼吸すると、周りを見た。時間的に子連れの主婦や、治療を終えた患者が多い。みんなそれぞれ近所にあるバス停やスーパーへ向かって行く。私達に注目している人はいない。
(うん、大丈夫。もう決めたんだ、やるしかない)
私は裕矢の肩に手を置くと、キスする場所を確認した。失敗すると、恥ずかしくて二度とできないと思ったから。
息を止めると顔を傾け、彼の顔をのぞきこんだ。目をつぶれば、勢いで唇を押し付けた。
-彼の唇に-
ハッと音が立ちそうな勢いで、裕矢は顔を放した。『信じられない』と言った顔で私を見ていた。
「知佳……ちゃん?」
「ちょっとサービスしすぎたかな。唇にキスは高いですよね?六千円くらいかな?」
「ああ、いや、そうじゃないくて……」
「そうじゃなくて、何ですか?私のキスは六千円もしない?」
「今のキスは、勢いでしたの?」
「えっ?」
裕矢は自分の左頬を人差し指で指差した。
「キスして」
「へっ?」
「俺、頑張ったろ今回。唇には無理だとしても、ほっぺくらいしてくれてもいいと思わない?」
「う、うーん」
「さっきカッコイイってほめてくれたじゃない?まだ彼女じゃないけど、それくらいサービスしてよ」
私は視線をそらし、一度考えた。
(……ロマンスもメールで言っていたし、いいかな)
一瞬で気持ちを決めた。いや、本当は少し前から決まっていたのだ、『そうしよう』と。
「はい、わかりました。いいですよ」
「やった!言ってみるもんだな」
裕矢は嬉しそうに笑った。私はドキドキして彼の笑顔を見た。
「あの……恥ずかしいですから目をつぶってもらえます?あと、身長が高すぎてそのままじゃ届かないから、かがんでもらえます?」
「おやすい御用さ」
裕矢は頭を私の目線まで下ろすと、目をつぶった。口はニンマリと笑っていた。私は一度深呼吸すると、周りを見た。時間的に子連れの主婦や、治療を終えた患者が多い。みんなそれぞれ近所にあるバス停やスーパーへ向かって行く。私達に注目している人はいない。
(うん、大丈夫。もう決めたんだ、やるしかない)
私は裕矢の肩に手を置くと、キスする場所を確認した。失敗すると、恥ずかしくて二度とできないと思ったから。
息を止めると顔を傾け、彼の顔をのぞきこんだ。目をつぶれば、勢いで唇を押し付けた。
-彼の唇に-
ハッと音が立ちそうな勢いで、裕矢は顔を放した。『信じられない』と言った顔で私を見ていた。
「知佳……ちゃん?」
「ちょっとサービスしすぎたかな。唇にキスは高いですよね?六千円くらいかな?」
「ああ、いや、そうじゃないくて……」
「そうじゃなくて、何ですか?私のキスは六千円もしない?」
「今のキスは、勢いでしたの?」