教えて!恋愛の女神様
「良い事だ。自信がつけばさらに光り輝きモテるようになる。もっと幸せになれると言うわけだ」
するとふいに、ロマンスは慈愛に満ちたまなざしで私を見た。
「知佳、よくぞ試練に耐えたな」
「はい、ありがとうございます」
「お主が苦痛に耐えながらも前向きに生きようとする姿、実にすばらしかった。あっぱれだった。なんだかんだ言ったが、私はいたく感動した」
ロマンスの言葉に、急に私は目頭が熱くなった。
「これからの人生、辛い時があったらこの一か月を思い起こすがいい。どんな苦労も必ず乗り越えられるであろう」
「はい」
「私は今世、二度とお主に会わぬかもしれない。だが、ちゃーんと空の上から見ている。二十四時間休みなくだ。だから、いよいよになったら私を呼べ。このように会いにはこれぬが、なんらかの形で助けになる言葉を送ろう」
「メールとか?」
「そうだ。アタイは優秀だからな。速攻、返信するぞ。携帯電話の電池、切らすなよ」
「……ねえ、本当に行っちゃうんですか?そうだ!まだ串団子十本買っていませんよ」
「もうそれはいい、あちこちでもらったから。勉強するために使え」
「本当にですか?」
「前にも言ったろ、お主を甘やかすワケにはゆかぬ。人間は転びながら学んでゆくんだ。怖がらず大いに転びまくれ!」
「わかりました。はりきって色んな事に挑戦してみます!そして、もっとモテ子になってみせます!」
「いいぞ、その調子だ」
ロマンスはカッカッカッ、と笑った。でも、私は笑えなかった。これでしばらく会えないのだと思うと、さびしかった。
「あの、今度はいつ会えますか?」
「確実に言えるのは、その肉体が寿命を終えたらだ」
「つまり、死ぬって事?」
「人間界的には、そうなるな」
「だいぶ先だな……」
「なんだ、さびしいのか?アタイと会えなくなるのが」
「はい」
「大したもんだ。あれだけしごかれておいて。まだしごかれたいのか?」
「はい。だって私、幸せな結婚したいんです。だとすると、もっと修行しなきゃならないでしょ?」
「お主はどんだけコケたくないんだ?アタイら空の上に住んでいる者からしたら、結婚さえ一回や二回失敗したっていいんだよ。『恥ずかしい』、『人生の汚点だ』なんて考えているのは人間だけだ」
するとふいに、ロマンスは慈愛に満ちたまなざしで私を見た。
「知佳、よくぞ試練に耐えたな」
「はい、ありがとうございます」
「お主が苦痛に耐えながらも前向きに生きようとする姿、実にすばらしかった。あっぱれだった。なんだかんだ言ったが、私はいたく感動した」
ロマンスの言葉に、急に私は目頭が熱くなった。
「これからの人生、辛い時があったらこの一か月を思い起こすがいい。どんな苦労も必ず乗り越えられるであろう」
「はい」
「私は今世、二度とお主に会わぬかもしれない。だが、ちゃーんと空の上から見ている。二十四時間休みなくだ。だから、いよいよになったら私を呼べ。このように会いにはこれぬが、なんらかの形で助けになる言葉を送ろう」
「メールとか?」
「そうだ。アタイは優秀だからな。速攻、返信するぞ。携帯電話の電池、切らすなよ」
「……ねえ、本当に行っちゃうんですか?そうだ!まだ串団子十本買っていませんよ」
「もうそれはいい、あちこちでもらったから。勉強するために使え」
「本当にですか?」
「前にも言ったろ、お主を甘やかすワケにはゆかぬ。人間は転びながら学んでゆくんだ。怖がらず大いに転びまくれ!」
「わかりました。はりきって色んな事に挑戦してみます!そして、もっとモテ子になってみせます!」
「いいぞ、その調子だ」
ロマンスはカッカッカッ、と笑った。でも、私は笑えなかった。これでしばらく会えないのだと思うと、さびしかった。
「あの、今度はいつ会えますか?」
「確実に言えるのは、その肉体が寿命を終えたらだ」
「つまり、死ぬって事?」
「人間界的には、そうなるな」
「だいぶ先だな……」
「なんだ、さびしいのか?アタイと会えなくなるのが」
「はい」
「大したもんだ。あれだけしごかれておいて。まだしごかれたいのか?」
「はい。だって私、幸せな結婚したいんです。だとすると、もっと修行しなきゃならないでしょ?」
「お主はどんだけコケたくないんだ?アタイら空の上に住んでいる者からしたら、結婚さえ一回や二回失敗したっていいんだよ。『恥ずかしい』、『人生の汚点だ』なんて考えているのは人間だけだ」