教えて!恋愛の女神様
思わずじっと見ていると、男子学生は照れたように視線をそらした。
(ウブいところも、たまらない!)
彼への興味は、一気に高まった。
「あ、あの……ご迷惑をかけてすみません!」
「ご迷惑だなんて。困った時はお互い様でしょ?」
「は、はあ……」
「急いでいたんじゃないですか?早く片付けましょうよ」
「そ、そうです!早く片付けなきゃ。講義に間に合わない」
男子学生は再び慌てて本を拾い出した。あまりにも焦っているので、早く講義の準備をしたいのだと思った。
(真面目な人なんだー!)
そう思い、もっと胸キュンした。彼となら今までと違い誠実な付き合いができそうな気がした。手始めに、ぜひ仲良くなりたいと思った。
(それにしても、どこの学部の人なのかな?短大部は女子しか入れないから、四年生のどこかの学部に在籍しているのは間違いないんだけど、目印がないからわからない)
少しでも情報を集めたくて、拾っている本のタイトルを見れば、『アメリカ経済史』に始まり、経済関連の本ばかりだった。
(経済学部の学生?うわっ、ラッキー!バイト先に同じ学部の人がいる。その人に色々助けてもらおう!)
どんどん明るい未来が広がっていくのを感じ、嬉しくなった。
「おい、翔太。何やってんだ!」
とたん、後ろから男性の切羽詰まった声が聞こえ、小走りで駆け寄って来る音が聞こえた。男子学生は驚き手を止めると、声のしたほうを見た。私もつられるよう見た。
すると、白衣を着た男性と目があった。彼は私を見たとたん、ビックリして立ち止まった。彼の着た白衣の左胸につけたプレートには『図書館司書・澤田裕矢』と印字されていた。
「ごめん、兄さん。わざとじゃないんだ」
すると男子学生は彼を『兄さん』と呼んだ。兄弟らしい。
(って事は、彼の名前は『澤田翔太?』)
(ウブいところも、たまらない!)
彼への興味は、一気に高まった。
「あ、あの……ご迷惑をかけてすみません!」
「ご迷惑だなんて。困った時はお互い様でしょ?」
「は、はあ……」
「急いでいたんじゃないですか?早く片付けましょうよ」
「そ、そうです!早く片付けなきゃ。講義に間に合わない」
男子学生は再び慌てて本を拾い出した。あまりにも焦っているので、早く講義の準備をしたいのだと思った。
(真面目な人なんだー!)
そう思い、もっと胸キュンした。彼となら今までと違い誠実な付き合いができそうな気がした。手始めに、ぜひ仲良くなりたいと思った。
(それにしても、どこの学部の人なのかな?短大部は女子しか入れないから、四年生のどこかの学部に在籍しているのは間違いないんだけど、目印がないからわからない)
少しでも情報を集めたくて、拾っている本のタイトルを見れば、『アメリカ経済史』に始まり、経済関連の本ばかりだった。
(経済学部の学生?うわっ、ラッキー!バイト先に同じ学部の人がいる。その人に色々助けてもらおう!)
どんどん明るい未来が広がっていくのを感じ、嬉しくなった。
「おい、翔太。何やってんだ!」
とたん、後ろから男性の切羽詰まった声が聞こえ、小走りで駆け寄って来る音が聞こえた。男子学生は驚き手を止めると、声のしたほうを見た。私もつられるよう見た。
すると、白衣を着た男性と目があった。彼は私を見たとたん、ビックリして立ち止まった。彼の着た白衣の左胸につけたプレートには『図書館司書・澤田裕矢』と印字されていた。
「ごめん、兄さん。わざとじゃないんだ」
すると男子学生は彼を『兄さん』と呼んだ。兄弟らしい。
(って事は、彼の名前は『澤田翔太?』)