教えて!恋愛の女神様
「経営学科なんだ。……そうだ!横井教授の授業は取っている?」
「ええ、もちろんです!必修科目なので。単位取らないと卒業できません」
「あの教授、面白いよね。本をよく借りに来てくれるんだけど、いつも俺達司書を爆笑させて帰っていくんだ」
「横井先生ならやりそー!」
私と裕矢は大笑いした。店内にいた他の客が注目するほど。それほど笑っていた。
こんなに笑ったのは久しぶりのような気がした。失恋してからたった二日しか経っていなかったが、心の底からヘコんだせいか、時の流れが遅く感じ何週間も経った気がした。
だから嬉しかった。笑わせてくれた彼に感謝した。
「ところで、お友達の名前は?」
「太田明美です!知佳と同じ学部の短大生です!」
「アケミちゃんね。どうぞよろしく」
「そうだ!裕矢さん、たしか弟さんがいますよね」
(あっ、それ。私が聞きたかった事!ロマンス、良い質問だー!)
「ああ、いるよ。長内さんは今朝会ったよね?」
「はい。とってもイケメンでした」
私は、はりきって答えた。彼の事を考えると、嬉しくて興奮せずにいられなかった。すると裕矢はびっくりした顔になり、続いてシュンとした。様子を見ていたロマンスは、テーブルの下でまた私の足を蹴った。『何て事言うんだ!』と言わんばかりに。しかし私は気にならない。翔太の事を聞けるのが嬉しくて、痛みをまったく感じなかった。
「弟は……翔太はよく言われるよ。頭も良くて、今はC大の医学部へ通っているんだ」
「じゃあ、将来はお医者さん?」「
「ああ。我が家はひいおじいさんのころから続く医者一家で、父も医者なんだ。父は俺たちに医学の道を無理強いしたりしないけど、小学校の時、校医として学校に来ることも多くて、医師の仕事を目の当たりにするうち、弟は将来の道として意識したみたいなんだ。中学の時にはすでに決めていて、あとは医師の道まっしぐらでさ」
「何科が希望とかあるんですか?」
「小児科だよ。アイツ、自分だってまだ子供なのに、『子供が好きだから』って理由で小児科の医師になる事を希望しているんだ」
「ええ、もちろんです!必修科目なので。単位取らないと卒業できません」
「あの教授、面白いよね。本をよく借りに来てくれるんだけど、いつも俺達司書を爆笑させて帰っていくんだ」
「横井先生ならやりそー!」
私と裕矢は大笑いした。店内にいた他の客が注目するほど。それほど笑っていた。
こんなに笑ったのは久しぶりのような気がした。失恋してからたった二日しか経っていなかったが、心の底からヘコんだせいか、時の流れが遅く感じ何週間も経った気がした。
だから嬉しかった。笑わせてくれた彼に感謝した。
「ところで、お友達の名前は?」
「太田明美です!知佳と同じ学部の短大生です!」
「アケミちゃんね。どうぞよろしく」
「そうだ!裕矢さん、たしか弟さんがいますよね」
(あっ、それ。私が聞きたかった事!ロマンス、良い質問だー!)
「ああ、いるよ。長内さんは今朝会ったよね?」
「はい。とってもイケメンでした」
私は、はりきって答えた。彼の事を考えると、嬉しくて興奮せずにいられなかった。すると裕矢はびっくりした顔になり、続いてシュンとした。様子を見ていたロマンスは、テーブルの下でまた私の足を蹴った。『何て事言うんだ!』と言わんばかりに。しかし私は気にならない。翔太の事を聞けるのが嬉しくて、痛みをまったく感じなかった。
「弟は……翔太はよく言われるよ。頭も良くて、今はC大の医学部へ通っているんだ」
「じゃあ、将来はお医者さん?」「
「ああ。我が家はひいおじいさんのころから続く医者一家で、父も医者なんだ。父は俺たちに医学の道を無理強いしたりしないけど、小学校の時、校医として学校に来ることも多くて、医師の仕事を目の当たりにするうち、弟は将来の道として意識したみたいなんだ。中学の時にはすでに決めていて、あとは医師の道まっしぐらでさ」
「何科が希望とかあるんですか?」
「小児科だよ。アイツ、自分だってまだ子供なのに、『子供が好きだから』って理由で小児科の医師になる事を希望しているんだ」