教えて!恋愛の女神様
「そう、知佳ちゃんの笑顔を見ていると、すごく元気になるんだ。だから、また会ってほしい。会って、俺を元気にして欲しい」
「そんな……買いかぶりすぎですよ。私にそこまでのパワーありませんよ」
「あるよ。だから今日『一緒に食事がしたいな』って思ったんだ」
裕矢の言葉にドキッとした。まっすぐな視線を感じれば、もっとドキドキした。
「や、やだ裕矢さん。あんまりホメると私、調子に乗っちゃいますよ。『私ってば、良い女だもん。当然よ!』みたいに」
「いいよ、調子に乗って」
「ほ、本当に乗っちゃいますよ。いいんですか?」
「いいよ。乗りすぎたら俺が注意するから」
「それ、ずっとそばについていなきゃダメじゃないですか?」
「ああ。ついているよ、ずっと」
「えっ?」
「君さえよければ、俺はいつでも彼氏になるよ」
突然の言葉に、茫然として裕矢を見た。こんなに早く恋のチャンスが巡って来るとは思わなかった。これもロマンスのおかげなのだろうか?
一時間半後。また談話室へやって来た私は、真向かいに座ったロマンスを見ると大きなため息をついた。
「私の顔がそんなにつまらないか?」
「いいえ!とんでもない……」
「だったら、なんで二分間のうちに六回もため息をつくんだ?」
「数えていたんですか?」
「あんまりにもため息をつくから、つい数えちまったんだよ」
ロマンスはおいしそうにホットココアを飲んだ。私が相談料代わりにご馳走したものだ。ちなみに談話室にいるのは、私とロマンスだけ。ほぼ貸切状態だ。
「でも、これでいいのかな?」
「澤田裕矢を彼氏候補としてキープすることに、一応罪悪感は感じているようだの」
「そうですよ。私が気になっているのは、弟の翔太君だもの。『君さえよければ、いつでも彼氏になる』とか言われても、答えられない」
「まあな。翔太は普通に四大を卒業した兄と違って、一流医大に通う医大生だ。顔も良い。今のところ性格も良さそうに見える。彼女はいるが倦怠期のようだし。彼女の座を狙うなら、絶交のチャンスだろう。思わずクラッと傾いたら、さっくり!横取りできそうだ」
「そんな……買いかぶりすぎですよ。私にそこまでのパワーありませんよ」
「あるよ。だから今日『一緒に食事がしたいな』って思ったんだ」
裕矢の言葉にドキッとした。まっすぐな視線を感じれば、もっとドキドキした。
「や、やだ裕矢さん。あんまりホメると私、調子に乗っちゃいますよ。『私ってば、良い女だもん。当然よ!』みたいに」
「いいよ、調子に乗って」
「ほ、本当に乗っちゃいますよ。いいんですか?」
「いいよ。乗りすぎたら俺が注意するから」
「それ、ずっとそばについていなきゃダメじゃないですか?」
「ああ。ついているよ、ずっと」
「えっ?」
「君さえよければ、俺はいつでも彼氏になるよ」
突然の言葉に、茫然として裕矢を見た。こんなに早く恋のチャンスが巡って来るとは思わなかった。これもロマンスのおかげなのだろうか?
一時間半後。また談話室へやって来た私は、真向かいに座ったロマンスを見ると大きなため息をついた。
「私の顔がそんなにつまらないか?」
「いいえ!とんでもない……」
「だったら、なんで二分間のうちに六回もため息をつくんだ?」
「数えていたんですか?」
「あんまりにもため息をつくから、つい数えちまったんだよ」
ロマンスはおいしそうにホットココアを飲んだ。私が相談料代わりにご馳走したものだ。ちなみに談話室にいるのは、私とロマンスだけ。ほぼ貸切状態だ。
「でも、これでいいのかな?」
「澤田裕矢を彼氏候補としてキープすることに、一応罪悪感は感じているようだの」
「そうですよ。私が気になっているのは、弟の翔太君だもの。『君さえよければ、いつでも彼氏になる』とか言われても、答えられない」
「まあな。翔太は普通に四大を卒業した兄と違って、一流医大に通う医大生だ。顔も良い。今のところ性格も良さそうに見える。彼女はいるが倦怠期のようだし。彼女の座を狙うなら、絶交のチャンスだろう。思わずクラッと傾いたら、さっくり!横取りできそうだ」