教えて!恋愛の女神様
「勉強に恋愛に、がんばっているじゃないか。今は修行までやっている」
「でも『ダメ男』にハマって、掃除もロクにしていなかった」
「アタイに言われて、ちゃくちゃくとこなしているじゃないか」
「でも勉強も適当だし」
「適当ね、大いに結構。いつも力が入っていては苦しいだろう。力が抜けていい感じだ」
「バイトだって、お金欲しさで働いている時もある。『サービス業に就きたい』とか言っていながら、こんなんじゃいい仕事できなさそう」
「『こんなんじゃいい仕事できなさそう』って気づいただけいいじゃないか。死んでも気づけない残念な奴はごまんといるぞ」
「……なんでそんなにホメてくれるんですか?いつもなら『それじゃあダメだ!』って叱っていたのに」
「知佳がダメな男を好きになる理由がわかったから、カツを入れるのをやめたのさ」
「えっ?」
「おぬしも今時の日本人だな」
「今時の日本人?」
「そう。物や金をたくさん持っていればいるだけ幸せだと思っている。幻覚なのに」
「幻覚?幻覚なんか見ていませんよ」
「見ているよ」
「見ていませんよ。だって、目も耳も入学した時にやった検査で異常なかったですもん。だから幻覚なんて見ていません」
「なあ、知佳。おぬしら人間に必要な物ってなんだと思う?」
「必要な物?そうだな、お金とかご飯とか、大好きな人とか?」
「違う」
「違う?じゃあ何ですか?」
「愛だ」
「愛!」
「そう、愛。でも体の関係を持つセクシュアルな愛じゃない」
「じゃあ、どんな愛ですか?」
「『みんなが笑顔になってくれたらいいな』と願う事。見返りは求めない」
「それだけ?」
「そう。それだけなんだが、これが意外と奥が深くて難しいのさ。特に親子関係は密なだけに厄介だ」
「厄介?」
「多くの親は『子供のやった結果も、ステータスの一つ』くらいに考えている。それが間違いの始まりだ。自分が子供を産んで育てているんだから、わが子は『親の言いなりにさせるもんだし、与えた分は返してほしい』と考えている」
「でも『ダメ男』にハマって、掃除もロクにしていなかった」
「アタイに言われて、ちゃくちゃくとこなしているじゃないか」
「でも勉強も適当だし」
「適当ね、大いに結構。いつも力が入っていては苦しいだろう。力が抜けていい感じだ」
「バイトだって、お金欲しさで働いている時もある。『サービス業に就きたい』とか言っていながら、こんなんじゃいい仕事できなさそう」
「『こんなんじゃいい仕事できなさそう』って気づいただけいいじゃないか。死んでも気づけない残念な奴はごまんといるぞ」
「……なんでそんなにホメてくれるんですか?いつもなら『それじゃあダメだ!』って叱っていたのに」
「知佳がダメな男を好きになる理由がわかったから、カツを入れるのをやめたのさ」
「えっ?」
「おぬしも今時の日本人だな」
「今時の日本人?」
「そう。物や金をたくさん持っていればいるだけ幸せだと思っている。幻覚なのに」
「幻覚?幻覚なんか見ていませんよ」
「見ているよ」
「見ていませんよ。だって、目も耳も入学した時にやった検査で異常なかったですもん。だから幻覚なんて見ていません」
「なあ、知佳。おぬしら人間に必要な物ってなんだと思う?」
「必要な物?そうだな、お金とかご飯とか、大好きな人とか?」
「違う」
「違う?じゃあ何ですか?」
「愛だ」
「愛!」
「そう、愛。でも体の関係を持つセクシュアルな愛じゃない」
「じゃあ、どんな愛ですか?」
「『みんなが笑顔になってくれたらいいな』と願う事。見返りは求めない」
「それだけ?」
「そう。それだけなんだが、これが意外と奥が深くて難しいのさ。特に親子関係は密なだけに厄介だ」
「厄介?」
「多くの親は『子供のやった結果も、ステータスの一つ』くらいに考えている。それが間違いの始まりだ。自分が子供を産んで育てているんだから、わが子は『親の言いなりにさせるもんだし、与えた分は返してほしい』と考えている」