教えて!恋愛の女神様
「いつまでそうしているつもりだ?そろそろ外が暗くなって来たぞ」
午後五時。毛布をかぶってフテ寝している私に向かってロマンスは言った。
「授業をサボリ、昼飯も食わず、六時間も布団にくるまったまま。バイトは休みだが、さすがに寝すぎじゃないか?」
「ほっといてください!いくら修行したって、どうせモテ子になれないんです。普通の女の子にさえなれないんです!」
「そんな事言っていいのかなぁー?せっかくモテ子パワーが溜まってきたのに、帳消しになっちまうぞ」
私は勢いよく布団をめくり、起き上がった。ロマンスはニヤニヤしていた。
「おばんでございます。ようやくお目覚めですか?」
「いいえ、また寝ます!ロマンスに一言言ったら寝ます!」
「一言じゃなくて、十言うだろ。そうしておぬしは起きるんだ、最終的に」
「何でそんな事わかるんですか?超能力者でもないのに」
「超能力者じゃないが、神様だ。空の上にいる者で、特別に許可を貰った者は、十年先まで未来を見通せるんだ。だから、わかる」
「特別に許可を貰った者?全員じゃないんですか?」
「その通り。人間と一緒で、ダメなやつに特別な力を与えたら悪用するだろ?」
「じゃあ今、その十年先も見える力を使って、私の一時間後くらいの人生を見ているんですか?」
「まさに、その通り!」
「疲れないんですか?」
「知佳が学校へ行っている時、串団子をたらふく食べたからな。元気百倍だ!」
「串団子?……でも、家に買い置きありませんでしたよね?自分で買ったんですか?お金、持っているんですか?」
「まさか!神様がお金を持っていると思うか?」
私は嫌な予感に襲われ、ふとある事がひらめいた。慌ててベッドから降りると、部屋の隅に置いてある四段のレターケースに近寄り、一番下の段を開けると、中から『家賃』と書いてある茶色い封筒を取り出した。そして震える手で封筒を広げ中身を確認した。
数え終えると、血の気が引いた。
午後五時。毛布をかぶってフテ寝している私に向かってロマンスは言った。
「授業をサボリ、昼飯も食わず、六時間も布団にくるまったまま。バイトは休みだが、さすがに寝すぎじゃないか?」
「ほっといてください!いくら修行したって、どうせモテ子になれないんです。普通の女の子にさえなれないんです!」
「そんな事言っていいのかなぁー?せっかくモテ子パワーが溜まってきたのに、帳消しになっちまうぞ」
私は勢いよく布団をめくり、起き上がった。ロマンスはニヤニヤしていた。
「おばんでございます。ようやくお目覚めですか?」
「いいえ、また寝ます!ロマンスに一言言ったら寝ます!」
「一言じゃなくて、十言うだろ。そうしておぬしは起きるんだ、最終的に」
「何でそんな事わかるんですか?超能力者でもないのに」
「超能力者じゃないが、神様だ。空の上にいる者で、特別に許可を貰った者は、十年先まで未来を見通せるんだ。だから、わかる」
「特別に許可を貰った者?全員じゃないんですか?」
「その通り。人間と一緒で、ダメなやつに特別な力を与えたら悪用するだろ?」
「じゃあ今、その十年先も見える力を使って、私の一時間後くらいの人生を見ているんですか?」
「まさに、その通り!」
「疲れないんですか?」
「知佳が学校へ行っている時、串団子をたらふく食べたからな。元気百倍だ!」
「串団子?……でも、家に買い置きありませんでしたよね?自分で買ったんですか?お金、持っているんですか?」
「まさか!神様がお金を持っていると思うか?」
私は嫌な予感に襲われ、ふとある事がひらめいた。慌ててベッドから降りると、部屋の隅に置いてある四段のレターケースに近寄り、一番下の段を開けると、中から『家賃』と書いてある茶色い封筒を取り出した。そして震える手で封筒を広げ中身を確認した。
数え終えると、血の気が引いた。