井上真緒編
真緒「ほんと、こんなことまでして、私を脅すの」
チアキ「なにいってるの。勝手にあなたがやったのよ」
真緒「ねえ、もしあなたが、本当に神々なら、私が結構ですっていったら、いなくなってくれるはずよね。それなのに、なぜあなたは居座るのよ。貧乏神は貧乏神らしくしたらどうよ。あなたの神々がどうとかこうとかっていう能書きなんか、これ以上聞いてらんないのよ。それに私は、結婚がもう駄目になったわよ。どうせ知ってるんでしょ。私は、本気で幸せになろうと思っていた。それをあなたは全部壊したわ」
チアキ「ふふふ。そうね。この辺が潮時ね。あなたが言うとおりよ」
真緒「やっぱり、貧乏神なんだ」
チアキ「ただね、言わしてもらうけど、その貧乏神って言う言い方は、私達はしないわ。そんな私達を愚弄したような言い方、認めないのよ」
真緒「じゃあ、なんていってるのよ」
チアキ「そんなのは、あなた達は知らなくていいのよ」
真緒「とにかく、出てってよ。もう気が済んだでしょ」
チアキ「ふざけるんじゃないわよ。私は、普段から、あなたの言動には、嫌気がさしていたけど、きょうは、本気で怒ったわよ。居座れるだけ居座るから覚悟することね」
真緒「勘弁してよ。貧乏神は、渡り歩くんでしょ。それだったら出ていけばいいじゃない」
チアキ「ふん。あなたのような女は、懲らしめないといけないのよ。正しいことをするためには、正しい判断をするのだ」
真緒「はあ、なんだそりゃ。今、貧乏神って認めたじゃない。それのどこが正しいのよ」
チアキ「うるさい。私に説教をするな。私たちが正しいのだ、はははは、、、」
真緒「誰よ、私たちって」

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