キミがスキ
深夜
「僕のシンデレラ。早く会いたい。…」
ドン引きを身を持って体験したのは、ホワイトデーの日。
眠った彼女をそのままにして置けずに朝まで過ごし、ようやく起きたのを確認して玄関に行くと、紙切れが一枚、郵便ポストから垂れ下がっていた。
それを見た時、ストーカーされてるって確信した。
彼女が寝た後、同じ紙切れがゴミ箱に捨てあるのを見つけてたから。
「凌~」
「ん~?」
「お前、今までここに居て大丈夫だった?」
「……待ってて。ハ・カ・ダの塩っ」
いや…そっちじゃねぇし。
食塩じゃ効かないから…
「待て。取りあえず荷物まとめて俺んとこおいで」
「夜逃げ?」
「うん」
夜逃げじゃないけどね
「何持って行こう…」
「取りあえず着替えとか。俺も手伝うから」
「ダメ。下着盗るもん」
お前ん中で俺のイメージどうなってんの?