キミがスキ

直ぐにでも殴りに行きたかった。

でも、彼女に実害はない。
メールや紙切れだけでは注意されるだけ。
しかも、同じ職場で顔を合わせなくちゃならない。

色々なことも配慮しなくちゃいけない



何か決定打があれば…



そんな風に考え、毎日通う彼女の部屋。

ずっと気づかなかったが、ありとあらゆる所のドアや引き戸が開いている。


この部屋にヤツは入り込んだことがある。


瞬時にそう思い、更に怒りが湧いて来た時
ヤツからメールが来た。







――――――――
TO凌

――――――――
いつ男出来た?
そいつ殺す

迎えに行くから
大人しくしててね
僕のシンデレラ

――――――――







そのメールと同時に仕事用の携帯にメールが来る





―――――――
ぶっ殺す。

死ね。

―――――――






そして、部屋の鍵が開く音がして

身構えた俺を見たのかヤツは逃げ出した。

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