キミがスキ
「…っ。逃げ足はえーし…」
その日、ヤツに逃げられたが、決定的な証拠が出来た。
バカなことに、ヤツは俺が犯罪者として警察にチクってくれて
そのお陰で仕事用の携帯メールの発信を調べてくれる事になった。
アパートの名義変更してて良かった。
密かに思ったのは彼女には内緒。
それから何週間後
警察から連絡があり、あのアドレスはサブアドレスで、ヤツのパソコンから発信された物だと知らされる。
その時、警察には規制法適用とか言われたけど、考えさせてと断った。
色々な問題が取り巻いてたから。
「どっか行くの?」
「ちょっとね」
「あんた、それ…」
「ん。護身用だよ、護身用」
「そうだろうけど、止めなよ?彼女と約束してるんでしょ」
「脅すだけだって。行ってくるわ…」
この時、彼女に同じ事を言われていたら
俺は止めただろうか…