キミがスキ
「おはよー」
「おはよ」
「…なんか胸騒ぎがするんだけど」
「…気のせいだと…思うよ…」
彼女は相変わらずマイペースで、彼も変わらず翻弄されている。
今日は一段と眉毛が太い。
それはそれは、某アイドル並みに…
「さぁ、ご飯でごわすよー」
彼女の中では歴史上人物らしいが、彼のご飯は握り飯だったりする。
なんか色々な人物が混ざり合ってるよ…
「いただきます」
普通ならギクシャクしてしまう物なのに、何も変わらない日常がある。
それは、これからも2人が変わらずに続いて行く証拠。
そうだと思っていた。
でも
彼女は日に日に元気を無くし、大好きなプリンも残すようになった。
「ごちそうさま…」
「ん…もういいの?」
「うん。もう寝るね」
まだ12時には何時間とあるのに、寝てしまったり…