キミがスキ
あれから半年後
あの阿部さんから結婚式の招待状が届き
彼は「納得いかねぇ」と喚いたものの
感化されたようで…
「俺とけっ…」
「俺の朝ご飯…違うな」
「俺んとこ、来ないか…」
日々、プロポーズの練習に励んでいる。
そんな彼を生温かく見守る彼女は、今日も至ってマイペース。
「け?…毛虫?」
「朝ご飯出来てるよー」
「俺んとこってどこ?」
彼が彼女と結婚に至るには
相当な苦悩があるに違いない。
「凌」
「ん?」
「俺とけっ…、いや…俺とプリンどっちが好き?」
「プリン」
「じゃ、プリン作るからけっ……
結婚しよ」
「うん」
「いいの?!」
「四年後ね」
「四年後…オリンピックかよ」
2人が晴れて結ばれるのは、別のお話。
また、いつか。
HAPPY END…