キミがスキ
「おぉープリンの宝庫やぁ」
「奥でコーヒー飲んでるね」
唯一、俺がプリンに勝ったことがあるのは、ホワイトデーの時。
自作のプリンを彼女の家まで届けると、一目散に箱を開けて、今までにない笑顔を見せて
「ダイナマイトなバディの外人さんだねぇ」
「ん…」
「金髪かぁ…プリンと一緒…」
「何か変な事考えてない?」
「ん…うまい」
「よく食えるな…」
「ふふ」
笑って一口食べた後、急に静かになって泣き出して
顔を覗き込んだら、目一杯に涙溜めて、それ見たら勝手に体が動いて、キスしてた。
その後、「スキ?」とか「いつから?」とか軽い取り調べされながら、必死な彼女見てたら
「私でいいの?」
そんな事を言い出すから
「お前が、いいの」
そう答えて
「どうぞよろし…く…」
彼女を抱きしめ、そっと押し倒した…