不似合いカップル!?
【奈緒side】
友達と中庭に遊びに行ったらベンチに海翔がいた。でも海翔の周りには数人の女子生徒がいた。しかも海翔と釣り合う様なギャルっぽい可愛い系の女子。
見て見ない振りをしてた。友達も気を使って教室に戻ろうと言ってくれた。
「海翔ー! いつデートする??」
「私が先よ! 海翔、遊園地行こうー!」
デート…!? ハハ…海翔なら断るよね? だって私と付き合う前でも断る姿良く見てたし!
「あぁ…」
ドキンッ…。えっ…。聞き間違え? いや違う。だって女子生徒がきゃきゃ言ってる。
思わず足を止めてしまった。嫌だ…行かないでっ…! こんな風に思っちゃいけないのかな…?
「奈緒…どうしたの?」
「いや…何でもないよっ…」
「でも泣いてる…」
「泣いてないんかっ!!」
ポロッ…。やだ…涙がっ…。
「ゴメンッ…。先行く!」
「奈緒っ!!!」
嫌だ…嫌だ…嫌だよ。もう辛いよ。
ドンッ。
「いったぁ」
「悪ぃ…奈緒ちゃん?」
「えっ…希一君」
ぶつかったのは希一君だった。
「奈緒ちゃん、辛いんだね」
「えっ…。何で」
「泣いてる」
「…うっ…」
「…泣いていいよ。思う存分泣きなよ」
希一君の言葉が余りにも優しすぎて涙が溢れて止まらない。
「うぅー…うわ~ん。か、海翔なんか…海翔なんかいなくても生けていけるっ…もん!!」
「っ…おう。頑張れ」
希一君の傍で泣いてたら、いつの間にか寝てしまったのか…保健室にいる。
「…目ぇ絶対赤いよね…?」
「うん。赤いよ」
えっ…誰! 今もう既に下校時刻とっくに過ぎてるはず。
「浅川海翔の事で泣いてたのかい? 奈緒」
「っ!! 空我…何で…」
「別れたって聞いて心配で」
「っ…」
何で空我別れた事知ってるの。
「心配って言うのは建前で奈緒を取り戻しにきた」
「えっ…それって」
「ふっ。察しがいいね。奈緒、俺のとこに戻ってこないかい?」
「…悪いけど…」
「浅川なら戻ってこないよ」
「っ!! 戻ってこなくたって想うだけだもん!」
知ってる。海翔が戻ってこない事ぐらい自分が一番分かってるもん…。
友達と中庭に遊びに行ったらベンチに海翔がいた。でも海翔の周りには数人の女子生徒がいた。しかも海翔と釣り合う様なギャルっぽい可愛い系の女子。
見て見ない振りをしてた。友達も気を使って教室に戻ろうと言ってくれた。
「海翔ー! いつデートする??」
「私が先よ! 海翔、遊園地行こうー!」
デート…!? ハハ…海翔なら断るよね? だって私と付き合う前でも断る姿良く見てたし!
「あぁ…」
ドキンッ…。えっ…。聞き間違え? いや違う。だって女子生徒がきゃきゃ言ってる。
思わず足を止めてしまった。嫌だ…行かないでっ…! こんな風に思っちゃいけないのかな…?
「奈緒…どうしたの?」
「いや…何でもないよっ…」
「でも泣いてる…」
「泣いてないんかっ!!」
ポロッ…。やだ…涙がっ…。
「ゴメンッ…。先行く!」
「奈緒っ!!!」
嫌だ…嫌だ…嫌だよ。もう辛いよ。
ドンッ。
「いったぁ」
「悪ぃ…奈緒ちゃん?」
「えっ…希一君」
ぶつかったのは希一君だった。
「奈緒ちゃん、辛いんだね」
「えっ…。何で」
「泣いてる」
「…うっ…」
「…泣いていいよ。思う存分泣きなよ」
希一君の言葉が余りにも優しすぎて涙が溢れて止まらない。
「うぅー…うわ~ん。か、海翔なんか…海翔なんかいなくても生けていけるっ…もん!!」
「っ…おう。頑張れ」
希一君の傍で泣いてたら、いつの間にか寝てしまったのか…保健室にいる。
「…目ぇ絶対赤いよね…?」
「うん。赤いよ」
えっ…誰! 今もう既に下校時刻とっくに過ぎてるはず。
「浅川海翔の事で泣いてたのかい? 奈緒」
「っ!! 空我…何で…」
「別れたって聞いて心配で」
「っ…」
何で空我別れた事知ってるの。
「心配って言うのは建前で奈緒を取り戻しにきた」
「えっ…それって」
「ふっ。察しがいいね。奈緒、俺のとこに戻ってこないかい?」
「…悪いけど…」
「浅川なら戻ってこないよ」
「っ!! 戻ってこなくたって想うだけだもん!」
知ってる。海翔が戻ってこない事ぐらい自分が一番分かってるもん…。