キミの隣で笑おう【完結】
「わ、真っ暗…!」
只今、二日目の夜。
肝試しのため、外で各クラスごとに集合している。
ちなみにグループで回る予定だった筈が、それではつまらないと言う理由でグループの中で男女ペアを作ることになった。
あたしは蒼と…何だけど――全っ然、嬉しくない。
昔から怖いのが苦手なあたし。
お化けとか本当無理だし、肝試しなんて何年振りか……
蒼はきっとバカにするに違いない。
あーやだ、蒼に罵られるなんてやだ…
「美恋」
呼ばれたそれに、振り向く。
「俺等の番だって」
「あ、うん」
蒼の隣に立って、コースになっているそこに足を踏み入れた。