キミの隣で笑おう【完結】
「わかってるなら聞くなよ」
「……蒼」
呆れた様な蒼を見上げて、蒼が着ている薄着のTシャツの裾を握る。
「美恋?」
名を呼ぶ声に、口は開かないで目で訴える。
ねえ、わかるでしょ?
知ってるでしょ?
あたしが暗い所とかユーレイとかそう言う系統のモノが本当にダメだってこと。
分かってるなら、知ってるなら、この手を振り払わないで。
そんな密かな期待を込めて、強く裾を握った。
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