キミの隣で笑おう【完結】




すると、蒼はそっとあたしのその手を自分のそれで包み込んでシャツから離す。


そしてその手を握った。




一瞬拒否されたのかと俯きそうになった顔が上がる。




「そ、蒼?!」


「怖いなら早く言えよな」




あたし、蒼と……手、繋いでる?




「うるさい。怖くないもん」




心の中で思っていることと真逆のことを言いつつ、矛盾したように繋がれたてが解けないように握った。




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