キミの隣で笑おう【完結】




肝試しも中間地点となっているお寺を越え、終盤に差し掛かっている。


かといってあたしの恐怖が薄れることは無くて、繋がれたままの手。


それが嬉しいのと同時に、胸がドキドキと苦しいんだ。




「美恋?」


「な、何!?」


「噛むなよ」




蒼はあたしを見て鼻でクスクスと笑う。




「わ、笑わないでよ!」


「噛み過ぎ!そんなに怖い?」




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