キミの隣で笑おう【完結】
時計を見て再び布団に潜り込むあたしを見て、知那が布団を剥ぎ取る。
「ダーメっ!!準備するんだから。起きろ~~」
「何で?それよりもあたしは寝たいのっ」
「それよりも起きるの~。少しでも蒼くんに可愛く見られたいっしょ?」
「見られたい……けど、蒼は寝起きのあたしをいつも見てるから今更だよ」
「いいから!はいっ、顔洗って来るっ!!」
そう言ってあたしの頭を叩いて来るので、あたしは渋々部屋の中の洗面台へ行って顔を洗った。
部屋に戻ると、知那に言われた通り軽くメイクして髪もブローした。
それから服に着替えて、と何だかんだで終わる頃には朝食の時間になっていた。