キミの隣で笑おう【完結】




思わずそんな言葉を呟く。


あっという間に落ちていく太陽が、夜を迎えることを教えていた。




「あっ」




何かを思い立ったように、知那が立ち上がる。


その行動に、みんなが首を傾げた。




「時間……夕食の時間まで一時間もないじゃん!みんな、もう帰るよ!」


「え、もうそんな時間!?は、走らなきゃ…!!」




のんびりする暇もなく、あたし達は旅館まで走り続けた。




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