キミの隣で笑おう【完結】
扉が開けっ放しになっていて、中の様子は見えなかったけれど声はダダ漏れだ。
「なぁ、中村って可愛くね?」
蒼でも空でもない、男の声。
多分、他の待機しているグループの男子と一緒に暇を潰してるんだろう。
「んー、まあ、可愛いんじゃん?」
あ、空の声だ…
知ってる声が聞こえて妙に安心してしまって、知那のこと聞こうかと思って中に入ろうとすると聞こえた台詞。
「蒼~、そういえば浅井とどうなの?付き合ってんだろ?」