キミの隣で笑おう【完結】
聞きたくなかった。
聞きたくなかったよ。
分かってたことだったけど。
だからこそ、
蒼の口からその言葉を聞きたくなかった。
自覚してたはずだった。
蒼にとってあたしは、“幼なじみ”でしかないって。
わかってた。
分かってたはずなのにっ…
あたしは心の何処かで、期待していたのかもしれない。
もしかしたら幼なじみ以上になれるかもって。
付き合うことが出来るかもしれないって。
本人の口から聞くのが、こんなに辛いことだとは思わなかった。