キミの隣で笑おう【完結】




「美恋…泣いたの?目、腫れてるよ?」




心配そうに眉を八の字に垂らして、顔を女の子らしい小さな手で包み込まれる。


その温もりにまた泣きそうになって。


それでも、笑顔を顔に張り付けた。




「あはは、やっぱり目立つよね?昨日、また泣いちゃったんだよね」




修学旅行の日、あたしが泣いている理由を知った知那は、あたしを一生懸命元気づけてくれた。


蒼にあまり顔を合わせなくていいように体調不良なんて嘘をついて、気を使ってくれた。


そんな知那が親友で、本当に良かったって思う。




「美恋……それでも蒼くんのこと、好きなんだよね?」


「うん、好き」




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