キミの隣で笑おう【完結】




いつよりも言葉遣いの悪い蒼に、涙腺が緩む。


泣きたくないのに。


昨日の夜泣いた分で、十分なのに。




「な、に…」




そう返事したころには、無理矢理蒼の方へ体を向けさせられていて。


だけど、俯いたあたしの顔は蒼から見えていない。




「何で今日先行ったんだよ、いつもは俺が起こさなきゃ起きない癖に」




蒼の声色が怒りを抑えきれないと言うようにあたしを責め立てる。




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