キミの隣で笑おう【完結】
――キーンコーンカーンコーン
チャイムが一限目の始まりを告げ、まだ立っていた俺達も自分の席に戻った。
――ガラッ
ドアが開いて石川が入って来ると同時に、クラス委員の奴が号令をかける。
「きりーつ、気をつけー、礼!……着席ー」
締まりの無い挨拶を終えると、石川が口を開く。
「んーと、グループは全員決まったなー?知ってる奴もいるだろうが、このグループは修学旅行のグループになるから決まってねぇ奴はさっさと決めろよー」
そんな石川の説明に、クラスがどよめく。
つか、修学旅行?
あぁー…そういやぁ、この学校は高2の夏休み前…7月に修学旅行だったか。
今、梅雨に入った6月だから…あと1ヵ月か?
しかも、グループとか…決めるの遅くね?
てか、今修学旅行の説明すんのかよ…