キミの隣で笑おう【完結】





――キーンコーンカーンコーン




チャイムが一限目の始まりを告げ、まだ立っていた俺達も自分の席に戻った。




――ガラッ




ドアが開いて石川が入って来ると同時に、クラス委員の奴が号令をかける。




「きりーつ、気をつけー、礼!……着席ー」




締まりの無い挨拶を終えると、石川が口を開く。




「んーと、グループは全員決まったなー?知ってる奴もいるだろうが、このグループは修学旅行のグループになるから決まってねぇ奴はさっさと決めろよー」




そんな石川の説明に、クラスがどよめく。


つか、修学旅行?


あぁー…そういやぁ、この学校は高2の夏休み前…7月に修学旅行だったか。


今、梅雨に入った6月だから…あと1ヵ月か?


しかも、グループとか…決めるの遅くね?


てか、今修学旅行の説明すんのかよ…






< 14 / 180 >

この作品をシェア

pagetop