キミの隣で笑おう【完結】




side 蒼




学校に着いて、我先にと教室へ向かう。


下駄箱には、ちゃんと美恋の外履きがあった。


歩くのが遅い美恋が自転車で来る俺より早く学校にいるってことは、よっぽど早くに家を出たってこと。


それは、意図的に俺と一緒に行かないようにしたと言うことになる。


何でそんなことをしたのか、全然わからない。


教室行ったらシメてやる…




多分、今の俺は真っ黒な空気に包まれている。


その証拠に、誰もいつものように「おはよう」と声を掛けてこない。


自分でもわかっるぐらい、俺は不機嫌だった。



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