キミの隣で笑おう【完結】
そんなことを思いながらも、石川の話に耳を傾ける。
「修学旅行では、そのグループで行動してもらう。自由時間、飯、全部そのグループだ。部屋割は二人部屋でグループを男女にわけるからな。
…んじゃ、今からは自由時間に行く所とかを決める時間にする。決まったら今から配る紙に書いて……、提出は―――…今日が金曜だから、月曜でいいか」
そう言いながら、提出する紙を配布している。
それにしても、何て好い加減な先生なんだろうか。
提出期限、絶対今勝手に決めただろ。
紙が前から送られて来て、自分の分を取って後ろに回す。
紙が全てに行き渡ると、
「つーことで、解散!」
石川がそう言って、教室を出て行った。
多分、もう自由にしていいってことだろう。
それにしても、うちのクラスは大丈夫なんだろうか。
…こんな先生で。
そんなことを思いながら周りを見ると、美恋の席の周りに中村も空も集まっていたので、俺もそこに行った。