キミの隣で笑おう【完結】
知那の台詞が、頭の中でグルグルと巡る。
“美恋を傷付けないで”
なんだよ、それ…
まるで俺が傷付けてたみたいじゃん。
もしかして…知らず知らずのうちに俺が美恋を傷付けてたってことかよ?
何でだよ…
俺はただ、美恋が大切で…
大切で大切で…
ただただ、失いたくなかった。
その感情は、
幼なじみとしてか…
友達としてか…
それとも、“女”としてか…
いつからか――わからなくなっていた。